ams OSRAM、ダイレクトタイムオブフライト（dToF）センサモジュールTMF8806を発表、超低消費電力のイノベーション、向上された精度、拡大された汎用性を実現

• 家電製品、モバイルロボット、カメラのオートフォーカス、ビルオートメーション、在庫管理システム、セキュリティシステム、バーチャルバリアなどへスピードと精度を提供
• 低消費電力での正確な測定、高速応答時間で優れた解像度と精度を実現
• TMF8806のコンパクトなサイズにより、スペースが限られたアプリケーションにも容易に実装可能

※本プレスリリースは、2024年9月5日にオーストリア・プレムシュテッテンおよびドイツ・ミュンヘンで発表したプレスリリースの抄訳版です。

インテリジェントセンサとエミッタのグローバルリーダーである ams OSRAM (SIX: AMS)は、次世代シングルゾーンダイレクトタイムオブフライト（dToF）センサモジュール、TMF8806を発表しました。家庭用および産業用ロボットのアプリケーションにおいて、障害物検知と衝突回避を実現します。
 

この新しいセンサは、すでに50を超えるスマートフォンのフラッグシップモデルや自律型家電、スマートホーム機器等に導入されているams OSRAMのdToFファミリーを拡張するもので、強化されたパフォーマンスと汎用性の向上をもたらします。TMF8806はイベントに瞬時に応答するファームウェアが予めインストールされているため、測定間で完全にオフにし、非常に高速で起動させることができ、新しい超低消費電力機能も実現しています。また、1 cm～5 mという強化された測距機能と1.2 Vおよび1.8 /3.3 V互換I/Oを搭載しており、TMF8806は、dToFセンシングのスピードと精度を家電製品やモバイルロボット、カメラのオートフォーカス、ビルオートメーション、在庫管理システム、セキュリティシステム、バーチャルバリアなどにもたらします。
 

ams OSRAMのタイムオブフライト製品マネージャー、David Smithは次のように述べています。
「このコンパクトながらもパワフルなセンサは、精度とパフォーマンスを再定義するもので、多様なアプリケーションに比類のない正確さを提供します。超短光パルス技術、拡張された検出レンジ、電力効率に優れた設計が特徴のTMF8806は、あらゆる環境において高速かつ低消費電力の測定を約束します」
 

実績のあるdToF技術を活用したTMF8806は、超短パルスの光を発光し、その受信に要する時間を計測することで、正確な距離の測定値を取得します。この技術は、正確で低消費電力の測定、高速の応答時間で優れた解像度と精度を実現します。センサ内での統計処理により、反射による干渉の影響を排除し、一貫して高い正確性を約束します。さらに、このセンサは24°の視野（FoV）を提供するとともに、-40℃～85℃で動作します。わずか3.6 x 2.2 x 1.0 mmというコンパクトなサイズで、スペースが限られたアプリケーションにも容易に集積化できます。
 

TMF8806は、標準モードで1 cm～2.5 m、長距離モードで最大5 mという拡張レンジで強化されたシングルゾーン検出機能を提供します。幅広いカバーガラス厚をサポートし、センサからカバーガラスまでの距離に合わせて容易に調整できるため、光学スタックのカスタマイズに対応します。エネルギー効率を念頭に設計されたTMF8806は、超低消費電力のシャットダウンモードで電流を0.26 µAという低さに抑えます。
 

TMF8806-Shield Board、迅速な評価のためのArduino ® Uno R3プラットフォーム、そしてカスタムハードウェアへの容易な組み込みを可能にする小型センサブレークアウェイボードなどのハードウェアを含む使いやすいツールにより、開発者のワークロードを簡素化します。プラグアンドプレイのモジュールはファームウェアをダウンロードする必要なく使用することができ、開発者はすぐに次のプロジェクトに着手できます。Universal GUIがTMF8806の視覚化と制御に包括的なグラフィカルユーザーインターフェイスを提供し、ロギングとキャリブレーション用のサンプルPythonスクリプトも用意されています。ams OSRAM GitHubリポジトリには、その他のドライバーやソフトウェアの例が用意されています。
 

TMF8806に関する詳細情報とその機能の説明は、当社 ウェブサイトをご覧ください。