欧州のプロジェクト

欧州で進行中のプロジェクトや終了したプロジェクトの詳細をご覧ください。

進行中のプロジェクト

AI-See

人工知能(AI)に支えられた新しい全天候型マルチセンサ知覚システムの開発に焦点を合わせており、あらゆる視界や気象条件で自動運転を可能にし、高度な自動運転レベルであるSAEレベル4へと技術を向上させます。今回初めて、暗い環境条件に合わせて、斬新な人工知能認識処理スキームに基づき、単一プロジェクトで高解像度の適応型マルチセンサが開発されます。結果、実質的にほぼすべての周囲光条件で機能する、堅牢なフォールトトレラントの認識システムが生まれます。

beSiProx

このプロジェクトの目的は、可能な限り最高の信号対雑音比を持つ、これまでとは一線を画すシリコンセンサのコンセプト開発と実証です。必要な時間/空間解像度の測定技術を持つ、最新のモバイルデバイス(スマートフォン、スマートウォッチなど)の光学近接センサを開発し、目視では不可能な表示歪の計測保証を行います。

SPECTRE

SPECTREプロジェクトの目標は、180°の視野と0.7mm以下の高さを持ち、高精度フィルター機能、拡張UV範囲、スペクトルセンサのオンチップ拡散器を備えた、斬新な干渉フィルターを開発することです。ピクセル/チャンネル距離を減らし、パッケージを簡素化することで、非常に優れた価格対性能比が得られます。さらに、照明条件が異なったり、支配的な色影響を持つ物体が存在する、混成の光源の場面でも優れた自動ホワイトバランスを実現する、世界初のマルチゾーンスペクトルセンサが開発されます。

OSEP

光学センサエクセレンスプログラム(OSEP)は、ダイレクトタイムオブフライト(dToF)技術などの三次元(3D)物体距離検出と周囲光測定用の、高度なフォトダイオード(PD)開発を目指します。こうしたセンサは、拡張現実(AR)や仮想現実(VR)でアプリケーションが存在します。PD開発に加え、OSEPプロジェクトはPDと集積回路の半導体製造工程の最適化も重視します。この最適化を通じて、センサに必要な電子光学性能特性を実現できます。性能パラメーターを特定のアプリケーションに適応させる画期的なシステム統合コンセプトを通じて、約25%と、大幅にコストを低減できます。

OLYMPOS

OLYMPOSプロジェクトは、斬新なモジュラープラットフォームの開発、および最新型の磁力・誘導位置センサの開発に注力します。このモジュラープラットフォームアーキテクチャは、高性能センサを実現するための柔軟で拡張性の高い基礎となります。新しいプラットフォーム概念と位置センサは3つのデモ機器(磁気センサ x1、誘導センサ x2)で検証されます。モジュラー手法を活用することで、プロジェクトは統合プロセスを一元化し、複雑な自動車センサの開発を加速させることを目指します。最先端技術と革新的な設計テクニックを利用することで、このプロジェクトは位置センサの機能安全性、精度、低コスト化を促進させることを目標とします。こうした発展を通じて、自動車アプリケーションで用いられる位置センサの全体的な性能と信頼性が改善されます。

Smart-Man

このプロジェクトは、電子光学コンポーネント用にデジタル化された実験的な試作ライン(バックエンド技術ラボ)を活用して、デジタルツインコンセプトを実現します。不良を検出して、特性化済のコンポーネントへ明確に割り当てられる、インライン対応のシステムとAI工程が開発されます。異なる種類の不良を持つ2つのデモ機器が製作され、特性付けられます。個別情報についてのデジタル情報が、デジタルツインの有限要素モデルを構築する基盤として使用されます。最後に、実際のツインは信頼性を加速させて老化され、耐久性試験にかけられ、本質的な不良と障害について既知のコンポーネント特性が理由で発生する不良を照合されます。

RUBIN PolyChrome

このプロジェクトは、可視レーザー光を導波路へ統合し、複数の色で一貫させる光源を、ストレッチターゲットフォトニック集積回路(PIC)として実現します。ams OSRAMのタスクは、改造レーザーダイオード(「ゲイン要素」)の開発と、それをSiNx導波路マトリクス素材へヘテロ統合することです。レーザーダイオードのウェハーレベル工程を、小型化して開発する必要があります。

iLabs QPIC

QPIC(量子フォトニック集積回路)プロジェクトは、Quantum Valley Lower Saxonyによる、未来の量子コンピューティングに用いる技術の探索プロジェクトの一部です。イオントラップ内の金属原子のイオン状態を利用し、それぞれの量子状態を実現します。主な課題は、量子技術のフォトニックコンポーネント開発です。統合導波路、電子光学モジュレーター、青色と紫外線スペクトルの半導体レーザーなどです。個々のコンポーネントは、波長、ライン幅、安定性の点で、非常に厳密な、これまでは不可能だった仕様を満たす必要があります。

終了したプロジェクト

Pix4Life

このプロジェクトの目的は、ライフサイエンスへの応用のため、現在は最先端の窒化ケイ素(SiN)のフォトニクスパイロットラインを改善することです。このプロジェクトは、複雑な集積密度のフォトニクス集積回路(PIC)の可視範囲で検証されたCMOS互換のSiNテクノロジープラットフォームを確立することを目的としています。

OCTChip

このプロジェクトは、早期診断という医療ニーズを考慮した上で、非侵襲的な光学的生検のための生体内3次元画像処理技術に革命をもたらすことを目的としています。このプロジェクトは、次世代の光干渉断層撮影(OC)システムを推進し、OCTの利用をポイントオブケア診断で広く採用されるように促しています。  

ATHENIS_3D

ATHENIS_3Dは、最高200℃の温度と最大200Vの電圧の過酷な車載環境に対応するため、高度な多機能デバイスや微細デバイス(90nmおよび14nm CMOS)と、シリコン貫通電極(TSV)やウエハレベルパッケージング(WLP)との3次元集積化を業界で初めて提供します。集積化によるコスト削減と5倍のPCB面積の削減が見込まれています。

CAVIAR 

このプロジェクトは、医療診断や持続可能な農業などの多彩な分野のために、現在は最先端のシステムレベルの画像取得を強化するために、実績がある主要なパートナー企業が参加しています。このコンソーシアムは、新しい画像センサの設計だけでなく、新しいシリコンやシステムレベルの開発にも重点を置いています。

EUREKA AntigenSense

このプロジェクトの目標は、ストリップと電子読み取りデバイスから構成された完全に使い捨ての低コスト電子ラテラルフローシステムを開発することです。この種類のソリューションは、新型コロナウイルス検査をラボから必要に応じて行うようにすることができるでしょう。

EUREKA COV19SCAN

このプロジェクトは、反射測定用のセンサとLEDを搭載した再利用可能なリーダーを開発することを目的としています。この新しい電子高速検査は、現在進行中のCOVID-19パンデミックを監視し、緩和するために、国およびEUレベルの保健当局を支援することができます。

BATTMAN

EUが資金援助するEniacプロジェクトは、光起電力の送電を効率的に管理し、最適化されて信頼性の高い低コストで予測可能なパフォーマンスを提供するリチウム電池パックシステムを設計および開発します。そのためBattManプロジェクトは、本質的な要素に焦点を合わせ、太陽光発電による送電線網を利用しない街灯を挑戦しがいのある実験対象としています。プロジェクトの中で、それらの説明、シミュレーション、設計、試作、実験、検証を行います。

ENDOTRACE

このプロジェクトの目的は、モーションコントロールされた画像取得によって発生するデータ量を大幅に削減するカプセル内視鏡を開発することです。これは、医師による検査の評価を早める一方で、データ量が節約されることにより、高解像度カメラを使用することで診断を向上させ、画像データをカプセルに保存することで取り扱いを容易にすることができます。

Automics

この研究の目的は、車載用の統合ミックスドシグナル、高電圧(HV)、高温(HT)のスマートパワーICにおける破壊的基板結合効果の高速モデリングとシミュレーションのために、コンピュータ支援の新しい設計手法を開発することです。

EPPL

ENIAC JUのプロジェクトであるEPPは、研究、開発、イノベーションを組み合わせ、初期段階での産業的な導入による販売の準備を実証するものでした。300mmウエハをベースとした次世代パワー半導体の開発、パイロットライン製造として必要な技術の確立、そしてこのようにして達成された広範囲なENIACグランドチャレンジ応用分野向けの信頼性が高く有利なソリューションの実証などが行われました。

ESTRELIA

ESTRELIAプラットフォームは、バッテリー管理システム設計のための技術的能力を大幅に向上させることを可能にします。一方ではバッテリー管理システムに集中してアプローチし、他方では車両への費用対効果の高いシステム統合も行います。

MATTHEW

MATTHEWプロジェクトのミッションは、新しいアプリケーションとサービスをモバイルデバイスで実現することです。現在のパッシブNFC伝送技術の限界をアクティブ変調によって克服し、新しいセキュリティとプライバシーアプローチでnanoSIMやmicroSDTMカードなどのセキュアな物から別の物へ役割を交代する新しい方法を提供します。

TRACE

TRACEプロジェクトのミッションは、都市部のウォーキングやサイクリングをより適切に計画および促進する移動追跡サービスの可能性を評価し、ウォーキングやサイクリング施策への取り組みを加速させる追跡ツールを開発することです。このプロジェクは、職場、学校、買い物、または単にレジャーなどでのサイクリングやウォーキングの利用を促進するための施策を確立することを目標としています。

PLASMOFAB

PLASMOfabは、フォトニックと電子の統合を強固にする手段として、CMOS互換のプラズモニクスを汎用的なプレーナ集積プロセスで開発することを目的としています。PLASMOfabにはウエハースケール統合が使用され、強力なPICの低コスト、大量生産、高歩留まりを実証する予定です。この新しい統合技術は、光送信機やバイオセンサモジュールにおいて、プラズモニクスによって可能になる光と物質の相互作用の強化による大きな利点を備えた一連のイノベーションを解き明かします。

MIRAGE

MIRAGEは、柔軟で将来性のある3次元「光学エンジン」の開発を通じて、新しい多重化コンセプトを導入したテラビット級光学的相互接続のためのコスト最適化コンポーネントを実現することを目的としています。MIRAGEは、欧州の主要な8つの大学、研究センター、企業が参加するフォトニック統合に関する3年間の共同プロジェクトです。このプロジェクトは2012年10月に開始され、欧州委員会の第7次フレームワークプログラム(FP 7)による共同出資を受けています。