amsのイヤホンに関する調査、消費者は快適性を損なうことなく 「聴きたい内容だけを聴ける」ことを求めていることが明らかに

News facts:

  • イヤホンに関して最も重要なイノベーションは、ボリューム抑制技術。ボリュームを最大にせずにオーディオを聞き取れるようにするノイズキャンセリングが求められている

  • ルーズフィット型のイヤホンは長時間の使用でもより快適

  • タイトフィット型のイヤホンは運動中でも固定されるが、耳を傷める

  • イヤホンと充電ケースのバッテリー寿命が重要な要素に

  • 中国の消費者は複数のイヤホンを使い分け(36%)、1日数回(68%)、音楽を鑑賞(85%)する傾向にある。ANC(70%)と高音質(64%)を求めている

  • ANCなどのイノベーティブな技術は、消費者が最新情報に精通し、イヤホンのイノベーションを厳選する傾向にある中国で、特に人気を集めている

 

高性能センサソリューションをグローバルに提供する大手サプライヤーのamsの日本法人amsジャパン株式会社(本社:東京都港区、カントリーマネージャー:岩本桂一)は本日、2020年春、世界中で2,000名を超える消費者を対象に、オーディオ用イヤホンの利用、習慣、嗜好について調査を行った結果を公開しました。調査は、オーストリア、中国、フランス、ドイツ、オランダ、スウェーデン、イギリス、アメリカで行われました。その結果、消費者は音質を犠牲にしたり聴覚を長期的に損傷することなく、より快適さを増した安全な鑑賞体験を求めていることが分かりました。イヤホンを1日中着用する傾向がある中、これは重要な調査結果となります。実際、消費者は背景音の抑制と周囲音の認識の両立、ボリューム抑制、3D/空間サウンド、長時間のバッテリー駆動などのイノベーションを求めています。これは、消費者が最新情報を熟知しており、イヤホンのイノベーションを厳選する中国において、特に当てはまります。

イヤホンは日常生活の一部と化しているか?
すべての地域において、ヘッドフォンを使用する最も大きな理由は音楽鑑賞(80%)が挙げられました。スポーツ/運動(61%)、音声通話(51%)、ゲーム(45%)がそれに続きます。調査では、多くの消費者にとってイヤホンが日常に欠かせない要素となっていることが判明しました。アメリカやヨーロッパの一部の国では、イヤホンを一日中装着し、通話、音楽鑑賞、運動などを楽しむ傾向が強いことが報告されています。

amsのアクセサリ&ウェアラブルソリューション事業部門でバイスプレジデントおよびジェネラルマネージャーを務めるウィム・レニーリー(Wim Renirie)は、次のように述べています。「これまで、イヤホンに対する消費者のニーズ、欲求、利用に関する生のデータはほとんど存在していませんでした。イヤホンユーザーの統計上有意義なサンプルを直接取得することで、ユーザーがイヤホンのイノベーションに強い関心を持っていることが分かりました。彼らは快適性、安全性、使いやすさを求めています。これには、快適ながらもぴったりした装着感や、耳と聴覚を保護するイノベーション、あらゆる使い方に対応したイヤホンと充電ケース両方の長時間バッテリー駆動などが挙げられます。amsはこうしたニーズを満たすべく、イノベーションを継続させています。例えば、快適さと聴覚保護を実現するルーズフィット型のイヤホンに対応したたデジタルアクティブノイズキャンセレーション、耳鳴りを抑えて安全性を増す機能、バッテリー駆動時間を増やす近接性センサなどのイノベーションです。旅行、仕事、休暇、ランニングやサイクリングといったスポーツなど、どんな活動であれ、こうした機能が求められています」

ユーザーは妥協を許さない:使いやすいフォームファクタにアクティブノイズキャンセレーションを搭載し、長時間のバッテリー駆動を実現

ルーズフィットとタイトフィット:約45%が、ずれ落ちずに(67%)、運動中でもしっかり固定される(51%)よう、タイトフィットなインイヤー型のイヤホンを使用していると答えました。しかし、消費者はタイトフィット型のイヤホンは長時間快適に装着できないか、ぴったりと装着できないとも答えています(すべての調査地域で44%)。タイトフィット型のイヤホンは周囲環境をあまり認識できず(21%)、装着時、特に運動中に自分の足音が聞こえる(11%)との回答も寄せられています。これらの問題は、アクティブノイズキャンセリング(ANC)を搭載するルーズフィット型のイヤホンで解決できます。タイトフィット型のイヤホンよりも快適なこと(26%)に加え、拡張リスニングを通じて聴きたい内容だけが聞き取れ、ユーザーは必要な周囲のノイズや動きを認識できます(20%)。

アクティブノイズキャンセリング技術による拡張リスニングは、気になる周囲ノイズを減らし、イヤホンで重要な要素となる使いやすさを大幅に向上させます。これによりボリュームを抑え、聴覚にあまり影響を与えずにすみます。さらに、amsはルーズフィット型のイヤホン用に専用設計され、快適性を高める拡張リスニング技術を備えています。調査結果によると、聴覚の損失や障害を防ぐボリューム抑制技術を求める消費者は世界各国で56%と、重要な要素であることが判明しています。中国の回答者の半数(49%)が、ANCヘッドフォンを使用して周囲のノイズを抑制している一方、アメリカではわずか17%、ヨーロッパでは16%のみの消費者しか、ANCヘッドフォンを使用していません。また、回答者の約21%が、ルーズフィット型のイヤホンでは周囲音が大きすぎると答えています。これまで、ルーズフィット型のイヤホンではANCは利用できませんでした。今回、ルーズフィット型イヤホンへの対応に向けてamsが開発したデジタルANC機能により、ユーザーは非常に快適なフォームファクタでこの機能を利用することができるようになっています。しかし、同じ割合(21%)で、ルーズフィット型のイヤホンでANCが利用できることを知らなかった、と答えています。中国の消費者はより最新情報に精通しており、より快適なルーズフィット型のイヤホン設計でANC技術が利用できることを知らなかった人は、わずか14%にとどまりました。

あらゆる種類のヘッドフォンやイヤホンに対応した高性能ノイズキャンセリング用のデジタル拡張リスニングなど、amsのオーディオセンシング技術は、世界中のメーカーに採用されており、ユーザーへこのようなオーディオ機能を提供しています。リアルタイムの適応機能を使用して、ルーズフィット型のイヤホンでもANCを利用することができます。密閉型では、より小型のスピーカーを使用でき、たとえ眼鏡をかけていたりルーズフィットを好む場合でも、オーバーイヤー型の設計で常に最高のパフォーマンスが得られます。

バッテリー駆動時間は今でも重要:amsの近接性センサを使用すれば、イヤホンは耳に入ったと確認しない限りオンにならないため、イヤホンのバッテリー駆動時間を管理しやすくなります。すべての地域において、49%近くが、少なくとも5時間のバッテリー駆動時間でなければ満足できないと答えました。また、32%の回答者は、8時間以上24時間未満のバッテリー駆動時間が必要である、と答えています。5時間未満で問題ないと回答したのはわずか11%でした。

新たなイヤホン関連のイノベーション
3Dまたは空間サウンドのような新技術に対するユーザーの興味は中国で高まっており(48%)、アメリカ(24%)とヨーロッパ(20%)ではそれほどでもありませんでした。大音量でも歪みのないこと(特にゲーム用途)も、中国の消費者にとっては重要(50%)でしたが、アメリカ(31%)とヨーロッパ(19%)ではあまりそのような結果はでませんでした。

調査方法:参加者の内訳と使用されるイヤホンの種類
2020年春、amsは世界中で2,150名以上の消費者(アメリカ、ヨーロッパ、中国)を対象に調査を行いました。回答者は男性(49%)と女性(51%)がほぼ同数、年齢構成は18~29歳(41%)、30~44歳(32%)、45~60歳(18%)に分かれました。参加資格を調査する質問では、回答者の24%がタイトフィットなインイヤー型の有線イヤホンを使用し、22%がタイトフィットなインイヤー型のワイヤレスイヤホンを使用していました。また、10%はルーズフィットな有線イヤホンを使用しており、6%はルーズフィットなワイヤレスイヤホンを使用していました。23%がどちらも使用していると答えています。15%はイヤホンを使用していないと回答しました。調査はSurveyMonkeyを用いて実施されました。

参考資料
調査と結果の詳細は、amsの「快適でスマート、高性能なイヤホンの調査」eブックをご覧ください
メディア向け資料として、消費者に焦点を当てたイヤホンのレビュアーズガイドもご利用いただけます。amsのウェブサイトで、イヤホン関連のテクノロジーをすべてご覧いただけます: https://ams.com/wireless-earbud-solutions