ams、Ibeo、ZFが提携、自動車業界へ向け 業界初のソリッドステートLiDARシステムを提供
高性能センサソリューションをグローバルに提供する大手サプライヤーのamsの日本法人amsジャパン株式会社(本社:東京都港区、カントリーマネージャー:岩本桂一)は本日、自律走行やその他のアプリケーションにてソリッドステートのLiDAR技術を促進するために、amsがオートモーティブLiDARセンサー技術の専門企業であるドイツのIbeo Automotive Systems GmbH(以下、Ibeo)、モビリティにおける世界的なリーディング・テクノロジー・カンパニーのひとつであるZF Friedrichshafen AG(以下、ZF)と提携することを発表しました。3社は、2021年までにこの技術を迅速かつ安全に導入できるよう、共同で研究開発を行います。
LiDARは周囲の物体へレーザー光を照射し、物体の反射を検出することで距離と方角を測定する光学センシング技術です。優れた距離と解像度の特性はレーダーとカメラを補完し、自律走行車産業の「最高峰」であるSAEレベル5*、つまり完全自律走行を実現します。
amsはオートモーティブグレードのVCSEL(面発光型半導体レーザー)アレイとドライバを提供し、エッジエミッターやLEDといった競合する光源よりも優れた信頼性と安定性を実現します。光ビームの方向を切り替える際に機械部品を必要とせず、信頼性を改善しつつ複雑性、寸法、重量、コストを削減できるソリッドステートLiDARにおいて、amsは照明ソリューションを販売する初の企業となります。高い信頼性とスモールフォームファクタのおかげで、ソリッドステートLiDARは自動車分野における大規模なLiDAR実装の道を開きます。
IbeoのCEO、ウルリヒ・ラゲス(Ulrich Lages)博士は次のように述べています。「LiDARは既に自動車分野における中核技術となっており、今日に至るまで当社の主力製品は欧州および世界中の自動車企業で採用されています。ソリューションに関する当社のノウハウをamsのVCSEL技術と組み合わせることで、自動車分野におけるソリッドステートLiDARは転機を迎えることになります」
ZFのグローバルエレクトロニクスADAS部門シニアバイスプレジデント、アーニャ・デナーリ(Aine Denari)は次のように述べています。「自動車業界向け電子モビリティと自律走行ソリューションのグローバルリーダーとして、当社は統合安全機能、モーション制御、デジタル化に関する世界的な展開と専門知識を活用し、LiDARをグローバルに次の次元へ導く独自の手法を提供します。この提携は、世界中で自律走行の安全な現実化のために貢献すると考えています」
amsのCEO、アレクサンダー・エヴァーク(Alexander Everke)は次のように述べています。「市場初のソリッドステートLiDARを投入することにより、amsはIbeoとZFに対してユニークなケイパビリティを提供することになります。Ibeoが誇る最先端のソリューション、統合能力、LiDARに関する豊富な経験と組み合わせることで、自律走行に必要とされるミッションクリティカルな信頼性を求める自動車メーカーに対し、私たちは他に類を見ないソリューションを提供できます」
amsのソリッドステートLiDAR照明ソリューションに関する詳細情報は、https://ams.com/lidarをご参照ください。