ams OSRAMが新しいシアンレーザーダイオードを発表：DNA塩基配列決定に最大5倍のパワーを提供

※本プレスリリースは、2025年5月5日にオーストリア・プレムシュテッテンおよびドイツ・ミュンヘンで発表したプレスリリースの抄訳版です。– インテリジェントセンサとエミッタのグローバルリーダーであるams OSRAM (SIX: AMS)は、その高出力レーザーのポートフォリオを拡大します。新たに加わったシアンレーザーダイオードは、前世代より最大5倍の輝度を提供します。生命科学のアプリケーション向けに特別に設計されたこのレーザーダイオードは、488ナノメートルの波長で発光し、旧モデルよりも大幅に強化されたパフォーマンスと、より優れた効率を実現します。これらの特徴は、DNA塩基配列決定やフローサイトメトリーなど、生命科学分野の研究と診断において信頼性の高い分析を行うために不可欠です。新しいレーザーダイオードは、より高速で、より正確な分析を可能にし、大規模な試験室における診断の可能性を高めます。この新しい半導体レーザーの発売は、医療施設や病院、介護施設などに合わせたより小型でコスト効率に優れた診断システムへの道を拓くものでもあります。

ams OSRAMの新しいPLT5 488HB_EPシアンレーザーダイオードは、300ミリワットの卓越した出力を達成し、前世代と比較して光学性能を5倍、効率を40 %以上向上させています。この光出力の向上により、より高い測定精度を実現し、生物試料の処理を迅速化することができます。波長488ナノメートルのレーザーダイオードは、血液や血清、血漿の分析、さらにフローサイトメトリーやDNA塩基配列決定などのアプリケーションを含め、最新の診断と研究に不可欠なものです。この遺伝子疾患を診断するための方法は、生物試料に光を当てて透過させる工程を含みます。DNAの基本構成単位であるヌクレオチドは、独特な方法で光を吸収して発光するため、その配列を正確に判定することができます。より強力なレーザーダイオードは、より迅速かつ正確な分析結果の取得を可能にします。

「当社の488ナノメートルレーザーダイオードは、卓越した光学性能を発揮し、消費電力を削減しながら、信頼性の高い分析を実現します。このため、試験室や病院、鑑識施設など、精度が極めて重要となるアプリケーションに最適な選択肢となります。このダイオードは、その低ノイズ、広い変調帯域幅、優れたビーム品質により際立っています」と、ams OSRAMマーケティングマネージャー、Winfried Schwedlerは語っています。

シアン光は、フローサイトメーターや血液検査機器などの診断機器で使用される蛍光色素を非常に効果的に刺激します。±2ナノメートルの精密な波長制御と300ミリワットの高輝度を実現したこのダイオードは、卓越した可視性と高い精度を要する生命科学のアプリケーションに最適となっています。その高い変調帯域幅により、光の強さを精密に制御することができ、信号品質と分析プロセスの速度を大幅に向上させます。

ams OSRAMが提供するこの新しいダイオードは、低い熱抵抗も特徴で、高温でも信頼性の高い動作が確約されています。出力制御用のフォトダイオードとESD保護ダイオードが組み込まれ、このシアンレーザーダイオードの堅牢性と信頼性がより一層強化されています。

生命科学研究に理想的であると同時に、このシアンレーザーダイオードは、その他の幅広いアプリケーションにも優れた潜在的汎用性を提供します。例えば、舞台やスタジアム照明で色域を拡大することで、生き生きとした、目を惹きつける視覚効果を作り出すことができます。蛍光顕微鏡の分野では、この特定の488ナノメートル波長が可視性を高め、従来の光源では検出が困難な細部まで、より鮮明に可視化することができます。これらの高度な機能により、新しいPLT5 488HB_EPは、ams OSRAMの高出力レーザーダイオードのポートフォリオに最適な追加製品となっています。

ams OSRAMは、レーザーダイオードの分野で2000件を超える有効な特許資産を世界中で保有しており、業界内で比類のないリーダーシップの位置づけを維持しています*。

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