ams、世界最小のデジタルIR近接センシングモジュールを発表より小型軽量化され、常時装着が可能なイヤホンを実現へ

高性能センサソリューションをグローバルに提供する大手サプライヤーのamsの日本法人amsジャパン株式会社(本社:東京都港区、カントリーマネージャー:岩本桂一)本日、世界最小のデジタル近接センサモジュールを発表しました。超小型なTMD2635パッケージの体積はわずか1mm3にとどまり、True Wire-less Stereo(TWS)イヤホン製品を提供するオーディオメーカーは、より小型化、軽量化された工業デザインのイヤホン開発が可能となります。このIR近接センサは、ワイヤレスイヤホンの挿入/取り外しを検出することでバッテリー駆動時間を延長し、もう一つのTMD2635と一緒に使うことで、ボタンの必要なく簡単な非接触式ジェスチャー制御を可能にします。

amsのTMD2635モジュールは完全な光ーデジタルセンサモジュールであり、低出力の赤外線VCSEL(垂直共振器面発光レーザ)エミッター、ニアフィールド/ファーフィールドセンシング用の2つのセンシングピクセル、デジタル高速モードI2Cインターフェースを全て、小型ランドグリッドアレイ(LGA)パッケージに組み込んでいます。

2023年*までに年間27%の年平均成長率を見込むイヤホン市場において、ワイヤレスイヤホンは、2023年までに他のワイヤレスや有線製品カテゴリを追い越し、世界で最も人気のあるタイプのヘッドホンになると予想されています。
 
現代的なライフスタイルがさらに普及するなか、消費者向けオーディオワイヤレスヘッドセットは成長を続けています。TMD2635モジュールを新たなTrue Wireless Stereo(TWS)イヤホン設計へ組み込むことで、イヤホンの挿入/取り外しを安定して検出が可能になるため、ウェアラブルデバイスメーカーは、長時間使用可能な、より小型で快適なウェアラブル製品を求める消費者の要求に応えられます。

amsの統合光センサ事業部門のシニアプロダクトマーケティングマネージャー、デイヴィッド・ムーン(David Moon)は次のように述べています。「TMD2635は家電市場におけるamsの最先端近接検出技術を反映しています。この最新製品は、旧世代の2-in-1近接センサモジュールの6分の1以下である、1mm3の空間に収まります。ニアフィールド/ファーフィールドの2つのフォトダイオードがあることで、エミッターと検出器の間の距離をオフセットすることができるため、ワイヤレスイヤホンやその他のウェアラブルやポータブルデバイスの設計者は、その設計において必要なセンサ口径のサイズと形状を自由に最適化し、快適さと性能の実現のために製品を最適化することができます。なお口径は1.5mmの円形または1×2mmの楕円から選択できます」

TMD2635モジュールの省電力性能は、バッテリーの容量とサイズが小さいワイヤレスイヤホン製品にとって、特に重要です。このモジュールの平均消費電流は、アクティブモード時が70µA、スリープモード時が0.7µAです。

amsがスマートフォンで蓄積した豊富なオプティカルセンサのノウハウをウェアラブルで活用
TMD2635赤外線センサモジュールの開発は、オプティカルセンサの開発と生産におけるamsの長年にわたる経験に基づいています。amsは近接センサ、周囲光とカラーセンサ、そして携帯電話のセンサモジュールにおいて長い間市場をリードしています。amsは小型オプティカルエミッター、受光器、スペクトルセンサの知的財産、技術、生産における世界的リーダーです。

TMD2635のオプティカルスタックの設計と内蔵レーザーエミッターの高い性能を通じて、傑出したクロストーク除去率、周囲光からの干渉の効果的な防止、赤外線測定を正確な近接検出へつなげる効率的なアルゴリズムが得られます。TMD2635の近接検出性能は、大手スマートフォンメーカーが利用してきた初期の大型モジュールと同等ですが、ウェアラブルデバイスの小さな設計空間に適した、大幅に小型化されたフォームファクタで提供されます。

価格と入手可能性
TMD2635は既に量産レベルの注文に応じられます。価格につきましては、当社代理店までお問い合わせください。詳細な技術情報、サンプルの請求に関しては、https://ams.com/tmd2635をご覧ください。

 

* 情報元:完全ワイヤレスイヤホン:市場の成長、市場シェア、使用技術、使用コンポーネント。SAR Insight & Consulting, SensiAn Reseayrch Limited.アナリスト:Peter Cooney。2018年 第4四半期 発行。

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