ams、モバイルの色・光測定市場を変革するマルチチャンネル型スペクトルセンサAS7341を発表

高性能センサソリューションをグローバルに提供するams(日本法人:amsジャパン株式会社、東京都港区、カントリーマネージャー 岩本桂一)は本日、ラボラトリーグレードのマルチチャンネル型色分析機能をポータブルおよびモバイルデバイスに提供する小型スペクトルセンサチップAS7341を発表しました。

 

amsの新型AS7341は、携帯電話やアクセサリなどの最終製品において、競合センサ比でより高精度なスペクトル測定を、より広範な照明条件で実現します。新型センサは小型で、携帯電話やその他の携帯型デバイスへより容易に組み合わせることが可能です。

 

amsのオプティカルセンサ事業でシニアマーケティングマネージャーを務めるケビン・ジェンセン(Kevin Jensen)は次のように述べています。「AS7341は、携帯電話や消費者向けデバイスに取り付ける用途に適した小型パッケージのスペクトルセンサ分野に革新をもたらします。11種類の測定チャンネルを提供するデバイスとしては最も小型のものであり、消費者市場へ向けた他のいずれのマルチチャンネル型スペクトルセンサよりも高い光感度を提供します」

 

消費者は、AS7341によって携帯電話カメラの性能改善といったメリットを享受することができます。これは、正確なスペクトル測定を通じて、自動ホワイトバランスの改善、より信頼性の高い光源検出、フリッカ検出の統合が可能になることから実現されます。この技術は、色をより正確に再現して周囲光源の歪みを最小限に抑え、より鮮明で明瞭、かつ原色に近い写真を実現します。また、モバイルデバイスからパントンカラーシステムといった色参照を用いる生地などの対象と色を合わせることができます。

 

AS7341による色測定性能の改善は、Variable 社(www.variableinc.com)が提供するSpectro 1™携帯型測色計にて実証されています。Variable社はSpectro 1AS7341を採用することにより、プロフェッショナルレベルでのソリッドカラーの色測定を、消費者向けの価格で実現しました。同製品は400nmから700nmの可視光スペクトルにまたがり高度に再現可能なスペクトル曲線データを10nm単位で提供します。これは、これまで携帯型Spectro 110倍以上の価格を誇るプロ仕様の分光光度計でしか得られなかった性能です。

 

Variable社のCEO、ジョージ・ユー(George Yu)は次のように述べています。「当社では、amsAS7341ほどコンパクトなチップパッケージで同レベルのマルチチャンネル機能を提供するスペクトルセンサICは存在しないと考えています。このサイズが小さいということは重要な利点です。Spectro 1では主な特徴に携帯電話アプリとの統合が含まれており、当社は同製品を片手で簡単に扱えるサイズに小型化しました。また、AS7341は複数のチャンネルでスペクトル測定を行うことができるため、Spectro 1のユーザはメタメリックペア(条件等色)の誤一致に惑わされることがありません」

 

AS7341は完全なスペクトル計測システムであり、口径込みでコンパクトな3.1mm x 2.0mm x 1.0mmLGAパッケージに収められています。光源の直接測定、または反射面の測定におけるスペクトル特性を非常に正確かつ精密に提供する11チャンネルのデバイスです。8チャンネルが可視光スペクトル範囲を8等分に網羅します。同デバイスは赤外線チャンネル、クリアチャンネル、および50Hz1kHzの周波数における標準的な周囲光のフリッカ検出専用チャンネルも備えています。

 

カメラ画像の最適化以外にも、AS7341スペクトルセンサは物体や液体の一般的な色測定や肌の調子の測定、その他など、様々なアプリケーションにも対応できます。

 

CES 2019201918-11日、ネバダ州ラスベガスにて開催)にて、AS7341のデモとサンプル提供を行っています。量産は2月に開始されます。価格につきましては、当社代理店までお問い合わせください。また、AS7341スペクトルセンサの評価ボードも提供されます。サンプルのご依頼、または詳細な技術情報に関しては、当社ウェブサイトAS7341をご覧ください。