ams OSRAMがソーラーシステムや風力発電所などの産業用バッテリーアプリケーション向けIVTセンサーAS8512を新たに発表

ams OSRAMは、そのバッテリーマネジメントシステム向け精密センサのポートフォリオに新たに加わった産業用の電流、電圧、温度計測のための高精度なコンポーネントであるAS8512 IVTセンサーを発表しました。以下の製品最新情報で詳しくお読みください。

バッテリー電力貯蔵システムにおける同期電流、電圧、温度計測用の新しいインダストリアルグレードデータ収集向けフロントエンドIC

※本プレスリリースは、2024年2月29日にオーストリア・プレムシュテッテンおよびドイツ・ミュンヘンで発表したプレスリリースの抄訳版です。
インテリジェントセンサとエミッタのグローバルリーダーであるams OSRAMは、ソーラーシステムや風力発電所などで使用されるバッテリーマネジメントシステム向けの高精度なコンポーネントである、AS8512 IVTセンサを新たに発表し、その電流センサファミリーを拡張しています。

このAS8512 IVTセンサーは、バッテリーマネジメントシステムにおいて実質的にオフセットのない、低ノイズの2チャンネル差動電流・電圧計測を可能にします。バッテリーレールと直列に接続されたシャント抵抗との組み合わせで、mA～kAの幅広い電流を正確に計測することができます。2つ目の計測チャンネルは、電流と同期したバッテリー電圧の計測または内部/外部温度センサのアナログ出力の計測に使用することができます。計測値は、4ピンシリアルSPIインターフェイスを介して提供されます。

AS8512は、そのゼロオフセットの高精度なデータ収集、低ノイズの計測、および電流、電圧、温度の同期計測により、後日使用するためにエネルギーが貯蔵される産業用蓄電池電力貯蔵システム（BESS）モニタリングに長期的に適用できるコスト効率に優れたセンサーとなっています。このセンサーは電流と電圧を正確に計測できるため、バッテリーテスト容量の正確な計算ができます（SoC - State of Charge）。「これにより、お客様は効率的にバッテリーマネジメントシステムを設計し、産業用バッテリーアプリケーションの分野で当社のセンサーを使用して最適化されたソリューションからメリットを享受することができます」と、ams OSRAMのポジションセンサー・温度センサー製品ライン担当シニアディレクター、Andreas Schlapkaは述べています。
BESSは、さまざまなエネルギー源から電力を貯蔵し、必要なときに電力を供給できる充電池です。1つ以上の電池で構成されるこれらのシステムは、バックアップ電力を供給し、グリッドの安定性を向上させるグリッドバランシングに使用することができます。多くのエネルギーを消費する社会、そして業界における代替エネルギー源および持続可能なエネルギー源への長期的転換を背景に、関連ソリューション、そしてそれらに必要とされるセンサテクノロジーは、その魅力と価値が高まっています。

IVTセンサについて
電気自動車から産業用蓄電池電力貯蔵システムまで、あらゆるものに利用されている最新のバッテリーマネジメントシステムは、非常に高精度な電流と電圧の計測を必要とします。ams OSRAMは、シャント抵抗をベースとしたオフセットのないセンサーソリューションで、さまざまなアプリケーションシナリオに適したテクノロジーを提供しています。例えば、自動車分野におけるバッテリーマネジメント用IVTセンサーAS8510、そしてその関連インターフェイスソリューション、AS8525です。また、​​​​​​​AS8512は、産業用バッテリーシステムに最適なもう1つのIVTセンサーです。