amsのレーザーアレイ、Androidスマートフォンで顔認識を可能に

ams(日本法人:amsジャパン株式会社、東京都港区、カントリーマネージャー 岩本桂一)は本日、低消費電力IR VCSELレーザーエミッタのPMSILが、世界で初めてユーザの顔認識がAndroid™ベースのスマートフォンへの実装を可能にしたことを発表しました。

 

成長著しい中国のブランド、シャオミの新しいフラッグシップモデルのスマートフォン「Mi8 Explorer Edition」に、amsの赤外線(IR)面発光レーザ(VCSEL)アレイを使用した顔認識機能が搭載されます。PMSILは完全なVCSELフラッドイルミネータシステムで、目のセーフティインターロックが統合されたことで非常に優れた光学効率を実現し、発光時の電話機のバッテリ消耗を最小限におさえます。

 

PMSILにはエミッタダイとディフューザーが統合され、3mm×3mm×1mmの小型パッケージに組み込まれています。温度変化時のスペクトル安定性が高く、スペクトル幅は1nm未満となっています。特定のスマートフォンアプリに必要な工学的ビームプロファイルを詳細に設定することが可能です。

 

Mi8 Explorer Editionでは、PMSILalways-onモードで顔検出および認識に対応します。Amsは、ストラクチャード・ライト・システムのIR VCSELエミッタ「CS115」を提供しています。このIRエミッタはIRチップオン基板のVCSELアレイで、小型で優れた光学効率を実現していることが特徴です。

 

amsVCSELテクノロジーは、数々のVCSEL製造工程テクノロジーや素材、パッケージングの最適化を生みだしてきた15年にわたる開発の成果です。業界でもっとも包括的かつ徹底的に検証したテストデータやパフォーマンスモデルを利用することで、予想を裏切らないパフォーマンスと確かな品質、信頼できるデータを提供できるようになります。

 

amsとシャオミとの関係はIRレーザーアレイを提供するだけにとどまりません。Mi8およびMi8SEモデルに照度光センサのTMD27253および近接検出モジュールを提供しています。

 

amsVCSELアレイ担当プロダクトマネージャ、ティム・マクギャリー(Tim McGarry)は次のようにコメントしています。「シャオミはその果敢でイノベーティブな設計アプローチや、美しくなめらかなスマートフォンに高度なテクノロジーを実装する技術によって中国のスマートフォン市場では突出した存在であり、グローバルに成長を続けています。Mi8 Exporer Editionのスリムでベゼルフリーの設計にフィットさせるため、可能な限り小さな顔認識システムを求めたシャオミの設計担当者たちは、amsIR VCSELアレイを評価することになりました。amsのデバイスの電力消費をテストし、競合製品と比較した結果、amsのデバイスが全般的に優れていることが明らかになったのです」