ams、業界最小サイズのカラー、照度、近接センサモジュールを発表
ams(日本法人:ams ジャパン株式会社、東京都品川区、カントリーマネージャー 岩本桂一)は本日、カラー(RGB)、照度、近接センサを組み合わせた、史上最小サイズの光センサモジュールを発表しました。このモジュールは、設計の柔軟性と卓越したディスプレイ視聴体験を実現する能力をOEMメーカーに提供します。
TMD3700は、フットプリントが4.00×1.75mmで、業界最小のフットプリントを実現しています。また、外形の高さが1.00mmと薄いので、きわめて密集したレイアウトかつ機械設計に制約のある次世代モバイルフォンに最適な製品です。照度センサは45度という広い視野角を持ち、精度は±10%で、動作範囲は暗色ガラスを通して200mルクスから60Kルクスです。これによりスマートフォンによる周囲光環境の測定と、ディスプレイの色味と輝度の最適化などの調整を自動的に実行します。
TMD3700カラーセンサはそれぞれのチャンネルに紫外線(UV)および赤外線(IR)をカットするフィルタと、正確な測定に不可欠なデータの同時キャプチャを可能にする専用コンバータを備えています。明るい場所でのカラーセンサと照度センサの組み合わせにより、スマートフォンで白色点、色域、色飽和度のようなディスプレイプロパティのリアルタイム調整が可能になり、目で見た色に対して忠実な、色再現性を実現します。
TMD3700の特徴は、電気的、光学的双方のクロストークを動的に削減し、信頼性の高い近接センシングを行うことを可能にします。スマートフォンメーカーはこの機能を使って、タッチスクリーンディスプレイにユーザーの顔が近づいてきたときにタッチスクリーン機能を無効にできます。さらに、モジュールと一体化した赤外線(IR)LEDの校正を行うことで、性能を最大限に引き出し、動作を確実なものにします。
ams、アドバンスド光ソリューション、戦略プログラムディレクター、ダレル・ベンクのコメント「スマートフォンのOEMメーカーは、製品の外形寸法を凝縮し続けており、なおかつ映像面で最高のアピールを行うためにディスプレイ性能を向上する方法を探し続けています。コンパクトなパッケージのTMD3700が持つ照度センシングおよび近接検出の性能による可用性は、今日の面積に制限があるスマートフォンのディスプレイ管理に革新をもたらすことが可能です」