ams OSRAMのチップオンサブマウント形態の青色レーザーダイオード、Convergent Photonics社の産業・医療アプリケーションのイノベーションを実現
- ams OSRAMの新しい青色レーザーダイオードにより、Convergent Photonics社はレーザー端面にマイクロオプティクスを隣接実装、ビームの形状とサイズの卓越した制御を可能に
- 専門メーカーConvergent Photonics社は、チップオンサブマウント製品を使用し、金属溶接機器や高度外科用医療器具におけるレーザーモジュールの小型化と高出力化を実現
- ams OSRAMがTO-CANに代わるコンパクトなチップオンサブマウント型の青色レーザーダイオードを提供
イタリアのトリノを拠点とするConvergent Photonics社は、ams OSRAMのCoS形態の青色レーザーダイオードを利用し、445 nmの可視光波長域で発振するマイクロオプティクスレンズ付きの、極めて高効率かつ小型なマルチエミッタレーザーモジュールを新たに製造することになりました。
CoSパッケージのレーザーダイオードは、一般的なTO-CANに代わりうるコンパクトな製品です。コンパクトであるため、複数の青色レーザーダイオードを1つのモジュールに組み込むことができ、省スペース化が可能です。また、CoS形態であるため、マイクロオプティクスレンズをレーザー端面に近接させて実装することができ、それぞれのレーザービームを効率よく光ファイバーにカップリングすることができるようになり、更にはビームの形状や大きさをより精密に制御することが可能になります。
ams OSRAMは、CoS形態の青色レーザーを、いずれも出力5Wとなる1.0mm x 1.3mm x 0.2mm PLP-COS 450Dと、熱効率に利点があるダイレクトボンディング銅（DBC）基板に実装した4.0mm x 3.0mm x 0.3mm PLPCOS 450Eの2つのバージョンで提供しています。
Convergent Photonics社のマルチエミッタレーザーモジュールは、青色レーザーを直径100μmの光ファイバーにカップリングし、最大100Wまでの出力が可能です。複数組み合わせることで出力を上げることができ、溶接機器向けとしては非常にコンパクトなソリューションとしてご活用いただけます。
また、医療用としても同様に、ams OSRAMのCoS青色レーザーを複数組み合わせることでモジュール化し、制御系を組み込むことで、非常にコンパクトなスタンドアロン光源を開発しました。さらに、Convergent Photonics社は、異なる波長のレーザーと組み合わせたハイブリッド多波長光源ファミリーを、共通化されたコンパクトなモジュール形態で展開しており、高度な外科医療用途に提供します。
Convergent Photonics社のダイオードファブディレクター、Roberto Paoletti氏は次のように述べています。
「従来の青色レーザーダイオードのパッケージ形態では、当社のコンパクトで効率的なレーザーモジュールのポートフォリオに青色光を組み込むことができる機会が限られていました。ams OSRAMのハイパワーチップオンサブマウント青色レーザーの開発により、実装モジュールが非常にコンパクトになり、かつ高出力が要求されるアプリケーションまでサポートできる拡張性を得ることができました。これにより、サイズ・重量・出力特性に優れた可視光や赤外の既存製品に、青色レーザーを無理なく組み込むことができるようになりました」
ams OSRAMのPLPCOS 450DおよびPLPCOS 450E青色CoSレーザーダイオードは、正規代理店よりご購入いただけます。
なお、ams OSRAMは、光出力5W(TO90)および2.0W(TO56)のTO-CANパッケージの青色レーザーダイオードも販売しています。
Convergent Photonics社は、ams OSRAMによる445nm青色レーザーダイオード用の新しいチップオンサブマウント（CoS）パッケージを採用し、高出力の産業用および中出力の医療用レーザーアプリケーション向けに最適な新しいレーザーモジュールの開発を進めています。
画像：Convergent Photonics社
ams OSRAMの新しい5W CoS形態の青色レーザーダイオードの開発により、Convergent Photonics社はレーザー端面にマイクロオプティクスを近接実装し、ビームの形状やサイズの卓越した制御を可能にしています。画像：ams OSRAMグループ
ams OSRAMの青色CoSレーザーダイオードにより、Convergent Photonics社は、電子部品を含むコンパクトな100Wレーザーモジュールを製造することができます。
画像：Convergent Photonics社
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ams OSRAM Group（SIX: AMS）は、光学ソリューションのグローバルリーダーです。我々は光にインテリジェンスを持ち込み、イノベーションへの情熱を注ぐことで人々の生活を豊かにします。これが我々の言う「Sensing is Life」を意味します。
合わせて110年以上の歴史を持つ当社は、想像力、深いエンジニアリングの専門知識、そしてセンサーと光の技術におけるグローバルな生産能力を提供できることが主な特徴です。当社は、コンシューマー、自動車、ヘルスケア、インダストリーの各分野のお客様が競争力を維持することを可能にするイノベーションを創出し、環境負荷の軽減を行う一方で、健康、安全、利便性の面で生活の質を向上させるイノベーションの推進を行っています。
世界中の約24,000人の従業員は、センシング、イルミネーション、ビジュアライゼーションの分野でイノベーションを起こし、運転をより安全に、医療診断をより正確に、そして日々のコミュニケーションをより豊かにしています。画期的なアプリケーションのために創出された技術は、15,000件以上の登録済みまたは出願中の特許に反映されています。プレムシュテッテン／グラーツ（オーストリア）に本社を置き、ミュンヘン（ドイツ）に共同本社を置くグループは、2021年に50億ユーロを超える連結収益を達成し、SIXスイス証券取引所にams-OSRAM AGとして上場しています（ISIN: AT0000A18XM4）。
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Convergent Photonics社について
Convergent Photonics社は、1960年代初頭から市場に参入しており、2011年からはPrima Industrieグループの一員として、産業用、医療用、コンシューマー用の高出力ファイバーレーザーおよび高出力半導体レーザーダイオードの開発・生産をリードする技術を誇っています。
過去25年間に世界中で6000を超えるソースを設置し、さまざまな製造分野で培った経験を基に、Convergent PhotonicsはOEMと共同でハイテクカスタムソリューションを開発しています。Convergent Photonicsのレーザー光源ファミリーは、現在、泌尿器科、一般外科、美容外科などの低侵襲アプリケーション向けに、医療および美容分野でも利用可能です。
Convergent Photonicsは、産業用および医療用アプリケーション向けに最大250Wの高出力レーザーダイオードを開発・製造するための拠点をトリノに有しており、事実上イタリア唯一のダイオードおよびレーザーメーカーとなっています。
40年以上にわたる半導体レーザー光源の研究開発・生産で培われたレーザーダイオード技術は、MOCVDエピタキシャル構造のエンジニアリング、高度なプロセス制御、独自のレーザー共振器ファセットパッシベーション技術に基づくものです。自社所有のマルチエミッタパッケージング設備は、高度に自動化された生産ラインに基づいており、プロセス制御、トレーサビリティ、製品量に応じた再構成を確約しています。
Convergent Photonicsの高出力ダイオードモジュールは、効率、出力、発光スペクトル、光ビームの品質においてトップレベルのパフォーマンスを保証し、さらに製品に適用される認定および検証基準によって保証された実証済みの信頼性も備えています。
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