皮膚から体内まで：Medica 2025で見るams OSRAMの小型センサと照明ソリューション

※本プレスリリースは、2025年11月5日にオーストリア・プレムシュテッテンおよびドイツ・ミュンヘンで発表したプレスリリースの抄訳版です。
ポピーの種より若干大きいだけの高精度温度センサが、連続的な皮膚測定におけるウェアラブルの使用をかつてなく容易にします。一方、同様に小型化され、体内での使用向けに設計されたNanEyeカメラモジュールは、使い捨て内視鏡用です。そのほかにも、ams OSRAMは検査室での分析から患者ケアまで、医療のバリューチェーン全体を網羅したさまざまなソリューションを提供しています。

例えば、糖尿病治療において、体温は貴重な背景情報を提供します。感染症の間や身体活動中を問わず、あるいは一日を通して、測定された血糖値のより正確な解釈に役立ちます。そしてこれはほんの一例です。ams OSRAMの新しいAS6223温度センサは、日常生活にシームレスに融け込む、バッテリー駆動の小型デバイス向けに設計されています。このセンサは、±0.09℃の精度を維持しながら、1平方ミリメートル未満のパッケージ（ポピーの種より若干大きいだけ）で提供されます。これにより、スマートウォッチやスマートリング、医療用パッチなどのウェアラブル内に温度測定機能を組み込むことがかつてなく容易になります。

「コンポーネントが1平方ミリメートル未満まで小型化されていることで、ウェアラブルがより軽量でより邪魔にならず、より実用的になります。この新しい温度センサは、小型化に低消費電力を組み合わせ、精度が最重要となる日常生活に高精度をもたらします」と、ams OSRAMのプロダクトマネージャー、Jouni Riihimaekiは語ります。

皮膚の上から体内へ使い捨て内視鏡は、患者の安全にとって極めて重要な利点となる厳格な滅菌要件を満たし、交差汚染のリスクを最小限に抑える必要があります。同時に、ミリメートルサイズのチャネルにフィットする画像処理部材が必要となります。NanEyeデジタルカメラモジュールは、こういった用途で正確な画像処理を可能にします。これらのモジュールはピンの頭ほどの小ささで、小型化が非常に重要となる使い捨て内視鏡用に設計されています。

Medicaにおいて、ams OSRAMは、コンパクトな設計で心拍数や血中酸素飽和度、体温、体組成など複数のバイタルパラメーターをキャプチャするバイタルサインモニタリングの実践的なデモを行います。基盤となっているのは、ams OSRAMの温度センサ、LED、フォトダイオード、アナログフロントエンドICで構成されるモジュール型のシステムです。これが小型で電力効率に優れ、複数の機能を備えたウェアラブルの実現を可能にします。

バイタルサインモニタリング向けポートフォリオには、表面仕上げが改善されたCHIPLED SFH 270xHフォトダイオードが新たに加わりました。これは、アセンブリ中に発生しがちな目に見える微細な傷により強い部品を実現し、外観に関連する不良品が減少することで、生産におけるコストとリソースの削減が可能になります。また、ams OSRAMはFIREFLY™ E1608ファミリーから2つの新しいIRエミッタを追加しました。これは1つのコンポーネントに複数の機能を組み合わせたもので、（赤色LEDとの組み合わせによる）血中酸素飽和度の測定と近接検出が可能であり（インイヤー型デバイスに最適）、新しいIR:6テクノロジーにより電力効率の向上も実現しています。

より幅広い医療・ヘルスケア製品群には、DNA塩基配列決定用のシアンレーザーダイオード、CTセンサモジュール、医療用照明、滅菌用UV-C LEDなども含まれ、検査室での分析から患者ケア、そしてウェルビーイングまで、医療と健康のバリューチェーン全体を対象としたソリューションを展開しています。

ams OSRAMのバイタルサインモニタリングにおける専門知識は、この将来性のあるテクノロジーにおける200の特許権で裏打ちされており、また当社はセンサに関する3,000件以上の質の高い特許資産を保有しています。

ams OSRAMは、Medica 2025のホール12 / C31（ウェアラブルテクノロジーパビリオン）に出展しています。

この新しいAS6223温度センサに関する詳細情報は、こちらをご覧ください。当社の新しい温度センサに関する動画はこちらでご覧いただけます。