amsイメージセンサの新しい評価キットにより、民生向けアプリケーションにおける小型カメラのイノベーションを加速
高性能センサソリューションをグローバルに提供する大手サプライヤーのamsの日本法人amsジャパン株式会社(本社:東京都港区、カントリーマネージャー:岩本桂一)は本日、NanoVisionおよびNanoBerry評価キットを発表しました。これらの評価キットは、amsのNanEyeC小型イメージセンサに基づく革新的なソリューションの開発を直ちに行えるプラットフォームとして機能します。
NanEyeCカメラは、極小の1mm×1mmサイズの表面実装モジュールとして提供される、フル機能搭載のイメージセンサです。小型のフォームファクタながら、最大58フレーム/秒で驚異的な100Kピクセルの解像度を発揮します。NanEyeCは小型、高画質、高フレームレートという他にない組み合わせを備えており、エンドユーザーからカメラが見えてはいけない映像アプリケーションや、非常に狭い空間での利用に適しています。例えば、人気が高まっている仮想現実(VR)ヘッドセットでの視点追跡に理想的です。また、ユーザーの存在検知や、住宅およびビルの自動化(HABA)での空調、家庭用ロボット、機器、スマート照明などの自動電源オン/オフ制御にも使用できます。
存在検知などの低フレームアプリケーションに向けたNanoVisionボード
NanEyeC向けの新しいNanoVisionデモキットはArduino開発プラットフォームをベースにしています。センサのシングルエンドインターフェースモード(SEIM)出力をArm® Cortex®-M7マイクロコントローラーへ接続するために必要なドライバーすべてを搭載しています。また、色再現やホワイトポイントバランスなどの画像処理機能にも対応しています。NanoVisionサポートパッケージを使用することで、開発者は使い慣れたArduinoハードウェア開発環境内で、存在検知などの低フレームレートアプリケーションをより短期間で開発できるようになります。
視点追跡やステレオビジョンシステムなど、より高度な操作に向けたNanoBerryボード
NanoBerry評価キットは、Raspberry PiポートにNanEyeCイメージセンサのアドオンボードを使用します。また、Raspberry Piホストプロセッサーに接続するためのファームウェアを搭載しています。NanoBerryボードを使用すれば、高性能のArm Cortex-A53ベースプロセッサーを活用し、OpenCVライブラリを通じて提供される物体検出、物体追跡、コンピュータービジョン機能といった、より高度な操作を実現できます。
NanoBerryキットは、視点追跡などの高フレームレート、低遅延のアプリケーションに最適のプラットフォームです。NanEye PCビューアへ統合されており、すべてのレジスタと生の画像データへアクセスし、NanEyeCの完全な評価が可能です。
NanoVisionボードはご要望に応じて提供いたします。
NanoBerryキットは、2020年1月7日~10日に米国ラスベガスで開催されるコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で展示いたします(会場:ベネチアン・タワー、Suite 30-236)。また、このキットは2020年の第一四半期に販売開始いたします。
NanEyeCイメージセンサのキットやサンプルのご注文、また詳細な技術情報については以下をご参照ください。