amsの新しい環境センサキット、屋内空気品質監視システムのプロトタイプ開発を容易に実現

ams(日本法人:amsジャパン株式会社、東京都品川区、カントリーマネージャー 岩本桂一)は本日、コンパクトで低消費電力の屋内用空気品質(IAQ)監視回路を、スマートフォン+ウェアラブルなどのポータブルデバイスや、サーモスタットおよびIPカメラなどのホーム+ビルディングオートメーションデバイスへの統合を望む設計者向けに、2つの評価キットを発表しました。

CCS811-LG_EK_STキットでamsの2つの環境センサを統合:

  • CCS811は、屋内環境で低電力のセンサテクノロジーを使って揮発性有機化合物(VOC)を検出するガスセンサ・システムオンチップ(SSoC)です。CCS801-DF_EK_ST キットには、VOCガスセンサのCCS801とともに、CCS811の代わりに外部MCUを搭載しています。
  • ENS210は、非常に高精度な相対湿度および温度のセンサICです。

CCS811には、amsのアルゴリズムを実行する内蔵コントローラが搭載されています。これは生のセンサ信号を、同等の総VOC(ppb)および同等のCO2(ppm)の値に変換し、IAQの測定値を出力するために使うことができます。ENS210による相対湿度および温度の測定値によって、システムが周辺環境の変化を補正してCCS811のデジタル出力を調整することができます。

amsのアルゴリズムと組み合わせて使用することで、CCS8x1およびENS210センサはさまざまなポータブルアプリケーションへの適用に最適となり、低電力かつ基板の実装面積が小さいIAQ監視のための完全なソリューションを提供できます。

この新しい評価キットは、センサシステムを設定・運用し、また測定値を記録し評価するためのシンプルなアプローチを提供します。各キットは、I2Cデジタルインターフェースを備えたセンサボード、USB-to-I2Cボード、USBケーブルによって構成されています。ボードは、Windows® OSを搭載したPC用の無償のグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)でサポートしています。

CCS8x1/ENS210センサボードのスタートアップは、キットをパソコンのUSBポートに挿しこみ、GUIソフトウェアをダウンロードして起動するだけなので、ほんの数分で完了します。GUIでは、サンプリングを1秒間隔、10秒間隔、60秒間隔で行う既定の3つのオペレーティングモードからユーザーが1つを選ぶことができます。生のセンサデータ、相対湿度および温度の測定値、総VOC相当およびCO2レベル相当のそれぞれのグラフが記録され、GUIで表示されます。

ams、シニアマーケティングマネージャ、ポール・ウィルソンは次のようにコメントしています。

「私たちが屋内で呼吸している空気の質に関する情報は、急速に需要を増しています。CCS8x1およびENS210は、バッテリーから電源供給されるシステムと互換性を持った小型のIAQ監視用ソリューションを提供します。この新しい評価キットは、システムオペレーションを構築し、アプリケーションが想定する運用環境で一貫性があり信頼できるIAQ情報を生み出せるかの検証を簡単にします」