Quadricとams OSRAMがCESでインテリジェントイメージセンサのデモを共同で実施
- Quadric Chimera™ GPNPUプロセッサーとams OSRAMのMira CMOSイメージセンサを活用したコラボレーションで、高性能・低消費電力のマシンビジョンを実現
- 顔検出および識別、人体姿勢検出、モーション検出、占有検出など、さまざまなアプリケーションで低消費電力・スモールフォームファクタのスマートセンシングによる新機能を実現
- 2023年1月5日から8日までラスベガスで開催されるCESでデモ機を初公開
オンデバイスAI向け機械学習プロセッサーIPのイノベーターであるQuadric社と、光学ソリューションのグローバルリーダーであるams OSRAM(日本地域統括バイスプレジデント:神永眞杉、SIX:)は本日、ams OSRAMによる最先端の可視光・赤外線用CMOSセンサMiraファミリーとQuadric社による斬新なChimera™ GPNPUプロセッサーを組み合わせた統合型センシングモジュールを開発するための戦略的提携を発表しました。この超低消費電力の統合型モジュールにより、ウェアラブル機器、ロボット、産業およびセキュリティ市場向けスマートセンシングの新しい手法が実現されます。2023年1月5日から8日までラスベガスで開催されるCESで、製品デモンストレーションが展示されます。
QuadricのChimera™汎用ニューラルプロセッサー(GPNPU)は、機械学習のグラフ処理と古典的なデータ並列C++アルゴリズムの両方を統一アーキテクチャで実行することができるため、エッジベースのアプリケーションに高度なオンデバイスAI機能をもたらします。Quadricのアーキテクチャは効率的な機械学習(ML)推論性能を提供しますが、機械学習グラフ演算を限定的にサポートする他のニューラルネットワークアクセラレータとは異なり、Quadricのソリューションは汎用的な制御と信号処理機能を備え、NPUアクセラレータとDSPを最高の状態で融合させています。Quadric GPNPUは、ニューラルネットグラフと信号の前処理および後処理用のC++コードの両方を、他のエッジシリコンソリューションよりも大幅に低い電力損失で実行することができます。
ams OSRAMのCMOSイメージセンサMiraシリーズは、センサとシステムの低消費電力、そして最小限のフットプリントで最大限の解像度を実現するスモールフォームファクタに重点を置いています。Miraファミリーセンサの拡大し続けているポートフォリオは、高性能なグローバルシャッターイメージセンサを必要とするさまざまなアプリケーションに対応した幅広い解像度を提供しており、複数の製品がリリースされているほか、より高い解像度や低い解像度の製品も開発されています。
「ams OSRAMのセンサとQuadricのプロセッシングを1つの低消費電力モジュールに組み合わせることで、スマートビジョンセンシングの展開に新たな可能性が開かれます」と、ams OSRAMのCMOSイメージセンサ担当VP兼GM、Joost Seijnaeveは言います。「OEMでは、人体姿勢、顔認識、障害物検出、物体認識、シーン分析などのスマートセンシング機能を実行するための5Wエッジシリコンチップやボードレベルの15Wコンピュートソリューションが不要になります」と、Seijnaeveは続けます。「これら最先端のスマートビジョン機能は、自動車、コンシューマー、産業、アプリケーションの多くの革新的な製品のフォームファクタにおいて、単一の複合型センサ・処理モジュールに組み込むことができます」。
Quadric GPNPUと組み合わせたMiraイメージセンサは、画像キャプチャと機械学習を単一の低消費電力モジュールに統合しています。Quadric社のシミュレーションによれば、現在5Wまたは10WのGPUカードを必要とする機能を数百ミリワットで達成することができます。Mira220と今後の派生的解像度は、1TOPから16TOPsまでの幅広い演算範囲を網羅したQuadricのスケーラブルなChimera™プロセッサーのラインナップとの異なる組み合わせにより、さまざまなアプリケーションに対応します。
Quadric社のCEO、Veer Kheterpal氏は次のように述べています。「ams OSRAMと手を組むことができ、大変うれしく思っています。完全にプログラマブルなスマートセンシングデバイスを信じられないほど低消費電力で実現する能力をデバイスメーカーに付与することで、エッジデバイスにおける機械学習の導入に新たな展開が大きく開かれることになります」。
デモンストレーションを提供中
QuadricとMiraセンサを組み合わせた技術を紹介するデモキットが、ams OSRAMより提供されています。
CES出展に関する詳細情報は、ams OSRAM CESページをご覧ください。プレスツアーへの参加やエキスパートへの相談をご希望の場合は、press@ams-osram.comにお問い合わせください。
詳細情報のお問い合わせ先
ams OSRAM広報担当
Hilary McGuinness
電話: +4915127670184
メール: hilary.mcguinnessfernholz@ams-osram.com
press@ams-osram.com
ams-osram.com
Quadric社について
Quadric.io Inc.は、機械学習の推論ワークロードと古典的なDSPおよび制御アルゴリズムの両方を実行する汎用ニューラルプロセッサー半導体IP(GPNPU)の主要なライセンサーです。 Quadricの統一されたハードウェアおよびソフトウェアアーキテクチャは、オンデバイスでのML推論向けに最適化されています。詳細情報はwww.quadric.ioをご覧ください。
ams OSRAMグループについて
ams OSRAM Group(SIX: AMS)は、光学ソリューションのグローバルリーダーです。我々は光にインテリジェンスを持ち込み、イノベーションへの情熱を注ぐことで人々の生活を豊かにします。これが我々の言う「Sensing is Life」を意味します。
合わせて110年以上の歴史を持つ当社は、想像力、深いエンジニアリングの専門知識、そしてセンサーと光の技術におけるグローバルな生産能力を提供できることが主な特徴です。当社は、コンシューマー、自動車、ヘルスケア、インダストリーの各分野のお客様が競争力を維持することを可能にするイノベーションを創出し、環境負荷の軽減を行う一方で、健康、安全、利便性の面で生活の質を向上させるイノベーションの推進を行っています。
世界中の約22,000人の従業員は、センシング、イルミネーション、ビジュアライゼーションの分野でイノベーションを起こし、運転をより安全に、医療診断をより正確に、そして日々のコミュニケーションをより豊かにしています。画期的なアプリケーションのために創出された技術は、15,000件以上の登録済みまたは出願中の特許に反映されています。プレムシュテッテン/グラーツ(オーストリア)に本社を置き、ミュンヘン(ドイツ)に共同本社を置くグループは、2021年に50億ユーロを超える連結収益を達成し、SIXスイス証券取引所にams-OSRAM AGとして上場しています(ISIN: AT0000A18XM4)。
詳細情報はこちらをご覧ください: https://ams-osram.com/ja
amsはams-OSRAM AGの登録商標です。また、当社製品およびサービスの多くはams OSRAM Groupの商標または登録商標です。ここで記載されるその他全ての企業名および製品名は、各所有者の商標または登録商標である場合があります。
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