ams、エックスライト、パントン®3社でモバイル向け カラー・センシング・ソリューションを開発

ams(日本法人:amsジャパン株式会社、東京都港区、カントリーマネージャー 岩本桂一)は本日、カラーサイエンスとテクノロジー業界の世界的リーダーであるエックスライト社、およびエックスライト社の子会社であるパントン社と協力し、高精度なカラーマッチングを行うことを目的に、スマートフォンに直接カラーマネジメント技術を組み込むエンドツーエンドのモバイルソリューションを開発することを発表しました。この共同ソリューションは、小型モジュールにパッケージ化されたamsのスペクトルセンサと光学部品で構成されます。この統合化された製品により、携帯電話メーカーや小売業者は、消費者がモバイル機器を使用して衣類、家の装飾品、化粧品などの商品を検索、マッチング、購入する方法を劇的に変えることができます。

エックスライトの調査によれば、消費者は色が重要な商品をオンラインで購入することについて不安を感じています。多くの場合、この不安は、期待通りにならなかったという過去の経験と、自宅から店舗へ色を伝えることの難しさが原因です。消費者は、単純にスマートフォンで思い描いた色の写真を撮れば、それを目的のアイテムにマッチさせることができるものと誤った期待を抱いています。しかし、家の装飾品、衣類および化粧品に用いられている多種多様のトーンやカラーは、モバイル機器の画面上で正確に再現することが困難です。カメラは、オンライン製品と、それが消費者の意図した物理的環境でどのように見えるかを正確に比較できるほど精度が高くありません。これが、オンラインで色が重要なアイテムを購入決定する際の不信と消費者の信頼を得にくいという事態を招いているのです。

amsとエックスライトの共同ソリューションは、パントン・カラー・スタンダードを利用してモバイル機器に組み込む世界初のスペクトルカラー測定ソリューションです。スマートフォンの背面に組み込めるよう、小型モジュールとなっています。このモジュールには、ユーザーが非接触で対象の色を測定できる、高度な11チャネルのスペクトルセンサと光学部品が搭載されています。また、本ソリューションは、パントンの世界をリードするカラー・リファレンス・システムにクラウドを経由して接続します。消費者、ブランド、小売業者は、製品の色の識別・共有ができるようになり、製品カタログの検索や色が重要なアイテムの選択も確信をもってスムーズに行えます。

エックスライト社、製品管理担当副社長、リチャード・ロス(Richard Roth)氏は次のようにコメントしています。「amsとのコラボレーションは、完全なエンドツーエンドのモバイル向けカラーソリューションを市場に投入するにあたり、当社にとって最良の選択肢でした。このモバイル向けセンシングソリューションにより、既存のColor-Eye®製品がさらに充実したものとなり、化粧品、ホーム&ファッション、店舗の塗装会社にとっては、カラーマッチング技術を既存のモバイルショッピングや拡張現実アプリケーションに組み込むことが容易になります。これにより、消費者は、色に対して高い信頼度で商品の検索、マッチング、購入を行うことができます」

ams、カラー・スペクトルセンシング担当マーケティングディレクター、ジャン・フランソワ・デュリックス(Jean-François Durix)は次のようにコメントしています。「市場の重要なニーズに応える世界初のモバイル向けカラー・センシング・ソリューションを市場へ送り出すことにワクワクする思いです。パントン社は消費者に広く認められているだけでなく、世界中のデザイナー、製品メーカー、ブランドから信頼されています。このソリューションは、eコマース取引を成長させると同時に、色の不一致による返品を減らすものと確信しています」

amsとエックスライトは、2月26日~3月1日にバルセロナで開催されるモバイル・ワールド・コングレスにてミーティング対応可能です。ご予約はこちらまでご連絡ください。