ams OSRAMのVCSELイルミネータ、Melexisの 車載用インキャビンモニタリングソリューション向けにアイ・セーフティー機能の統合を実現

News Facts:

  • インキャビンモニタリングとジェスチャーセンシングに向けた、完全な自動車用iToF 3Dセンシング機器を実演
  • このイルミネーション基板はams OSRAM赤外線VCSEL投光イルミネータを搭載し、オンチップでアイ・セーフティー機能を実現
  • アイ・セーフティー機能を統合することで、フォトダイオードを外付けする必要のあるレーザーモジュールと比較して、信頼性を高め、障害条件をより素早く検出し、スペースを節約

    ※本プレスリリースは、2022年5月11日にオーストリア・プレムシュテッテンで発表したプレスリリースの抄訳版です。

光学ソリューションのグローバルリーダーであるams OSRAM(日本地域統括バイスプレジデント:神永眞杉)は本日、Melexisが提供する最新の自動車向け間接タイムオブフライト(iToF)デモンストレーターへ、高性能の赤外線レーザー投光イルミネータを供給することを発表しました。

ams OSRAMのTARA2000-AUTシリーズが提供する垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)投光イルミネータは、目の保護を目的としたインターロックを統合する点が認められ、EVK75027 iToFセンシングキットの新たな改良版に採用されました。これにより、外付けのフォトダイオードと検出回路が必要な他のVCSEL投光イルミネータに比べ、より小型化され信頼性の高いシステム実装をより素早く行えるようになります。

Melexis評価キットはams OSRAMの新しい940nm VCSEL投光イルミネータ、インターフェース基板、プロセッサー基板、MLX75027 iToFセンサーを組み合わせ、トータルの性能を実演できます。この評価キットは完全なiToF Depthセンシングのハードウェアを提供し、その上に自動車メーカーは乗員検知やジェスチャーセンシングなど、キャビン内のモニタリング機能をソフトウェアで実行できます。

より安定した動作、アイ・セーフティーのリスクをより素早く検出

アイ・セーフティーのインターロック機能はVCSELモジュールのマイクロレンズアレイ上に直接実装されており、アイ・セーフティーを脅かす、すべてのひび割れや隙間を検出できます。従来の自動車向けiToFセンシングのアイ・セーフティーインターロックの実装は、外付けのフォトダイオードが必要なVCSELイルミネータを使用し、故障が多く、間接的な手法でした。

検知回路に必要な追加コンポーネントは、ANDゲートまたはMOSFETだけで済みます。これにより、問題発生時にほぼ瞬時(<1µs)に応答できます。コンポーネント数が減るために、フォトダイオードベースのシステムよりも部品コストを下げることができます。フォトダイオードを外付けする必要がないため、アイ・セーフティーインターロックでは、乗客の手がカメラモジュールを塞ぐ場合など、障害物が引き起こす誤信号の可能性がなくなります。

ams OSRAMでインキャビンセンシングを担当するグローバルセグメントマネージャー、Firat Sarialtunは次のように述べています。「自動車メーカーは、システム設計を簡素化してコンポーネント数を減らす方法を常に模索しています。アイ・セーフティーインターロックをVCSELイルミネータモジュールへ統合することで、ams OSRAMは自動車業界の顧客へ新たな付加価値を提供する方法を発見しました。コンポーネント数が減るだけでなく、最高レベルの光学性能を実現しながら信頼性を改善できます」

また、Melexisで光学センサーを担当するマーケティングマネージャー、Gualitero Bagnuoli氏は次のように述べています。「EVK75027をもって、MelexisはスタンドアロンのiToFセンサー提供の枠を超え、自動車業界の顧客へ3Dインキャビンセンシング用の高性能プラットフォームを提供できました。より統合の進んだVCSEL投光イルミネータを選択できるようになったことで、EVK75027の付加価値を高められ、大変満足しています」

ams OSRAMイルミネーション基板を持つEVK75027評価キットは、Melexis製品の公式代理店から注文可能です。 (https://www.melexis.com/en/product/EVK75027/Evaluation-Kit-VGA-ToF-Sensor).

なお、EVK75027の新しいイルミネーション基板のホワイトペーパーも用意されています。アイ・セーフティーインターロックを搭載し、VCSEL投光イルミネータを持つiToFシステムの導入メリットを解説しています。ホワイトペーパーはこちらからダウンロードできます: https://www.melexis.com/Eye-safe-IR-illumination-for-3D-TOF

 

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Hilary McGuinness
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電子メール: Press@ams-osram.com

 

ams OSRAM広報担当
井之上パブリックリレーションズ 鈴木、末吉
ams_osram@inoue-pr.com

 

 

 

ams OSRAMグループについて

ams OSRAM Group(SIX: AMS)は、光学ソリューションのグローバルリーダーです。我々は光にインテリジェンスを持ち込み、イノベーションへの情熱を注ぐことで人々の生活を豊かにします。これが我々の言う「Sensing is Life」を意味します。
合わせて110年以上の歴史を持つ当社は、想像力、深いエンジニアリングの専門知識、そしてセンサーと光の技術におけるグローバルな生産能力を提供できることが主な特徴です。当社は、コンシューマー、自動車、ヘルスケア、インダストリーの各分野のお客様が競争力を維持することを可能にするイノベーションを創出し、環境負荷の軽減を行う一方で、健康、安全、利便性の面で生活の質を向上させるイノベーションの推進を行っています。

世界中の約24,000人の従業員は、センシング、イルミネーション、ビジュアライゼーションの分野でイノベーションを起こし、運転をより安全に、医療診断をより正確に、そして日々のコミュニケーションをより豊かにしています。画期的なアプリケーションのために創出された技術は、15,000件以上の登録済みまたは出願中の特許に反映されています。プレムシュテッテン/グラーツ(オーストリア)に本社を置き、ミュンヘン(ドイツ)に共同本社を置くグループは、2021年に50億ユーロを超える連結収益を達成し、SIXスイス証券取引所にams-OSRAM AGとして上場しています(ISIN: AT0000A18XM4)。

全世界の約2万6,000人の従業員が、移動をより安全に、医療診断をより正確に、そして日々のコミュニケーションの瞬間をより豊かな体験にするために、センシング、イルミネーション、およびビジュアライゼーションの分野でイノベーションに取り組んでいます。画期的なアプリケーションのために創出された技術は、15,000件以上の登録済みまたは出願中の特許に反映されています。また、オーストリアのプレムシュテッテン/グラーツに本社を置き、ドイツ・ミュンヘンに共同の本社を設置しています。そしてグループは2020年に合計で50億米ドルを大きく超える収益(試算)を達成しており、ams-OSRAM AG は、スイス証券取引所に上場しています(ISIN:AT0000A18XM4)。

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