ams、最新の車載用磁気位置センサにPSI5インターフェースを搭載
ams(日本法人:amsジャパン株式会社、東京都港区、カントリーマネージャー 岩本桂一)は本日、2線式のPSI5インターフェースを採用した、磁気位置センサ「AS5172A/B」を発表しました。本デバイスは、正確な回転位置測定を高速かつ安全に送信します。
システムオンチップ(SoC)デバイスのAS5172AおよびAS5172Bは、0°~360°の非接触型回転式磁気位置センサで、14ビットの高解像度で絶対角測定を提供します。両センサは、自動車安全基準であるISO26262に準拠したSEooCデバイスとして開発されたもので、広範囲なオンチップ自己診断システムを採用しています。このため、AS5172A/Bは安全重視の自動車用アプリケーションに理想的なデバイスとして、最高レベルの自動車安全性要求レベル(ASIL)に適合した車両システムを可能にします。
さらに、AS5172A/BパーツのPSI5インターフェースは、PSI5仕様のバージョン1.3および2.1に規定された最新基準に従っています。AEC-Q100規格を満たしたAS5172A/Bデバイスは、自動車用リモート位置センシングアプリケーションの多くをサポートしています。ブレーキおよびアクセルペダルの位置センシング、スロットルバルブおよびタンブルフラップ、ステアリング角センサ、シャーシのライドハイトセンサ、排気再循環(EGR)バルブ、燃料レベル測定システムなどが含まれます。
AS5172A/Bデバイスは、ホールセンサ技術をもとに、フル旋回時の磁束密度の直交成分を測定し、14ビット(0.022°解像度)センサアレイを中心に据えた堅固なアーキテクチャおよびアナログフロントエンドで外部の浮遊磁場を補償します。
AS5172A/Bはまた、フル旋回のサブ角度範囲の動きを0°~10°の狭い範囲でサポートするためにプログラムすることも可能で、これによりアプリケーションでは最高の解像度を得ることができます。
高感度ホールセンサ・フロントエンドにより、小型かつ低コストのターゲット磁石と連動して、10~90mTの広い磁場入力範囲のサポートが可能になります。パッケージの中央部の上で回転するシンプルな2極磁石さえあれば、磁石の絶対角度位置をほぼ瞬間的に数値で提供できます。磁石はデバイスの上下どちらにも配置可能です。
AS5172A/Bは、供給電圧4V~16.5Vの広い範囲で動作し、最大+20Vまでの過電圧保護をサポートしています。加えて電源端子は、-18Vまでの逆極性電圧に対して保護されています。また、AS5172A/Bは、単線のUART-over-PSI5インターフェースを通じてデバイスのVDDピン経由で簡単にプログラムできるので、アプリケーションのプログラミングコネクタのピン数を最少化することができます。
ams、位置センサマーケティング担当ディレクター、トーマス・ミューラーは次のようにコメントしています。「このAS5172A/B磁気角度位置センサの発表は、自動車業界の顧客が求める、進化したインターフェースおよび安全性をサポートするという、amsの絶え間ない努力の賜物です。PSI5インターフェースと、内蔵の堅牢な自己診断機能があることで、リモート角度位置センシングアプリケーションで最高のASIL安全レベルコンプライアンスを達成したいOEMにとってパーフェクトなソリューションとなっています」
AS5172は現在、TSSOP14パッケージ(AS5172B)およびSIPパッケージ(AS5172A)で入手可能です。SIPパッケージ(システムインパッケージ)には、バイパスコンデンサとともにAS5172センサダイが統合されているので、ESDおよびEMCパフォーマンスが向上し、PCBが必要なくなり、システムセンサコストを全体的に削減します。AS5172AおよびAS5172Bは、それぞれ温度範囲-40℃~125℃、-40℃~150℃で動作します。
磁気位置センサAS5172A/Bは、量産中で即時に入手可能です。価格につきましては、当社代理店までお問い合わせください。発注数量は1,000ユニット単位です。
AS5172A/Bの評価ボードは、amsのICdirectオンラインストアからご利用いただけます。サンプル請求およびより詳しい技術情報については、こちらのサイトをご覧ください。AS5172A/B