業界初の48Mピクセルのグローバルシャッターを実現するCMOS イメージセンサ 毎秒30フレームで8kの解像度をサポート
ams(日本法人:amsジャパン株式会社、東京都品川区、カントリーマネージャー 岩本桂一)は本日、グループの一員であり、ハイパフォーマンスセンサーおよびアナログICのリーディングプロバイダであるCMOSISの業界初となるグローバルシャッターCMOSイメージセンサ、CMV50000を発表しました。48Mピクセルの高解像度は、前の世代のCMOSISグローバルシャッターCMOSイメージセンサの2倍となっています。
CMV50000は、ピクセルサイズ4.6µmで解像度7920 x 6002のミディアムフォーマット48Mピクセルのセンサです。ノイズを減らし優れた電子シャッター効率を得るために、特許取得済みの8トランジスタピクセルアーキテクチャーを使用しています。グローバルシャッター・オペレーションにより、動きの速い被写体を歪みなくとらえることができます。
このピクセルデザインにより、最大の解像度では64dB、サブサンプリングした4kモードでは最大68dBのダイナミックレンジを出力するので、黒レベルクランプなどの最新のオンチップ・ノイズリダクション回路を実装することで、光量が少ない状態でも高画質な画像を撮影することができます。
本センサは最大解像度またはピクセルビニングで4kモードにした12ビットのピクセル深度を持つ高速30フレーム/秒でのオペレーション、および4k解像度のピクセル・サブサンプリングで最大60フレーム/秒でのオペレーションを行うので、高速のマシンビジョンシステムやテレビ放送、ビデオカメラでの使用に適しています。
CMV50000は、自動光学検査装置(AOI)および携帯電話やタブレット、ノートパソコン、テレビのディスプレイ検査装置など、工場のオートメーションアプリケーションに求められる大きな表面積での詳細な表示が可能です。高速フレームレートと高解像度の組み合わせによって、民生製品組立工場のスループット率をより一層向上させることができます。
奇数および偶数行の二重露光機能によって、ハイダイナミックレンジ(HDR)モードをサポートしています。
CMV50000は、マシンビジョンカメラやハイエンドのセキュリティカメラに使われている高解像度のCCDイメージセンサの置き換えをターゲットとしています。これまでのCCDイメージセンサ技術に比べて、CMOSイメージセンサはカメラの設計に統合しやすく、低消費電流でより高速なフレームレートでのオペレーションが可能です。
ams、イメージセンサ担当マーケティングマネージャ、ウィム・ウィッツは次のようにコメントしています。「48MピクセルのCMV50000の登場によって、カメラメーカーはCMOS イメージセンサの長所を活かした設計と機能はそのままに、これまではCCDイメージセンサを使うことでしか得られなかった超高解像度を取り入れるチャンスを手にすることができます。黒レベルクランプといったCMV50000の高度なノイズリダクション機能は、高い光学ダイナミックレンジと組み合わせることで、マルチタップCCDイメージセンサに求められる複雑なアナログ出力マッチングを必要とせずに、最大動作速度での高画質を実現すると同時に、カメラの開発期間を大幅に削減します」
モノクロバージョンのCMV50000は現在、サンプル出荷中です。カラーバージョンは2016年末までにサンプル出荷可能になります。サンプル価格は弊社代理店にお問い合わせください。
CMV50000は、シュトゥットガルトで11月8~10日に行われるVision Exhibition のCMOSIS スタンド(ホール1、H46)で展示されます。